開催報告|2026年 筑波大学山岳科学センター特別講演
アンデスに広がる凍土の世界 Geocryology of South America
2026年10月14日、つくばキャンパスにて、特別講演「アンデスに広がる凍土の世界 Geocryology of South America」を開催しました。
この講演は、JSPSの招へい事業で来日中であったアルゼンチン雪氷学・環境学研究所 (IANIGLA) の Dario Trombotto Liaudat 主任研究員を当センターにお招きして実施しました。
講演では、南米の凍土研究の第一人者であるTrombotto氏が、自身のこれまでの研究成果をもとに、乾燥した景観が広がるアンデス中央部の地下に秘められた氷と、その氷の発達や融解に伴ってできる様々な地形を紹介しました。
湿潤な日本では、ほとんどの山の斜面が森に覆われ、谷には水が流れています。一方のアンデス中央部では、谷が乾いており、そのなかに永久凍土を含んだ堆積地形が延々とつづいたり、氷が抜けたあとと解釈される変わった形態の堆積物が点々と分布しています。また、凍土の融け水が小さな湿地を涵養して、そこだけに植物が生えていたりしています。現地では凍土が重要な水源とみなされているものの、氷河のように直接見えないために、温暖化に伴って徐々に縮小中の永久凍土のモニタリングが今後の課題となっています。
オンラインも含めて約30名の方が参加しました。ご参加ありがとうございました。
(文・池田 敦)












