高原生態学実習だより(3)
2021年10月に行われた、高原生態学実習4日目以降のようすをお伝えします。
4日目
今日は一日かけて実習中に行う研究課題に取り組みます。それぞれの班が自由にテーマを決め、データ収集や解析を行います。
トラップに仕掛ける餌を変えながら、オサムシ等の地表徘徊性昆虫を狙う班。
訪花昆虫に加えて花の蜜も採集する班。
花に毛細管を入れて蜜を採集します。
植物の高さをひたすら測り、種子の散布様式との関連性を調べた班。
植物の背丈や種子重量を計測する班。
学生たちがそれぞれ力を合わせて頑張りました!
5日目
いよいよ実習最終日です。午前中は、峰の原高原にあるペンションを訪れ、素敵なお庭で昆虫採集を行いました。
昆虫採集にも慣れてきました。クロスズメバチの巣も見つかりました。
スノーボードの工房や、地域に開放されている図書室を見学しました。
天気が良かったので、眺めの良いスキー場で北アルプスを見ながらお弁当を食べました。
午後は菅平高原のスキー場へ。根子岳、四阿山がきれいに見える場所でムラサキセンブリを探しました。また、植生保全のために、外来種のヒメジョオンを抜きました。
今回の実習は、日程変更もあり例年とは異なる内容となりました。訪花昆虫のピークからは少し遅くなった実習でしたが、昆虫採集と標本作成もできました。昆虫採集のために、いくつかのペンションのお庭にもお邪魔したので、近所の方との交流もできました。実習中は天気に恵まれ、ほのぼのとした雰囲気の中で菅平高原を楽しみました。
自由研究発表会は後日オンラインで開催されます。日程変更の関係で学生が全員揃わない日もありましたが、オンラインで全員集合です。
文・写真 嶋崎、滝澤、川本(いずれもTA)
前日までのようすはこちら>> 高原生態学実習だより(2)