まちなかキャンパスうえだ市民向け講座「古くから続く植生の歴史的価値」が開催される

2021年12月4日、オンライン(Zoom)にて、まちなかキャンパスうえだ市民向け講座「古くから続く植生の歴史的価値」が開催されました。

本講座は菅平高原実験所の田中健太(生命環境系 准教授)が講師を務めました。田中からは、昔と今の菅平の風景を交えつつ、国内で減りゆく草原の現状や、希少植物が生育する「古い草原」とそれが残っていることが多い山城やため池の価値、さらに各地で増え続けている外来植物対策などについて解説がありました。

当日は長野県内外から14名の参加があり、質疑応答ではチャットで複数の質問が寄せられました。「失われた草原を元に戻すにはどのくらいの期間が必要なのか」「草原を広げる場合、森林伐採をした方がよいのか」という問いには、「草原の状態に戻すこと自体はすぐにできるが、歴史が古い草原と同じ状態に戻すには数百年以上必要だろう」「そこが新しい森林であれば、伐採して草原へ戻す方が生物を守るうえではよいと考えるが、労力の面で難しい場合がある。現実的な目標としては、まずは今ある草原のなかで特に大切な場所を守っていくことではないか」と、田中より回答がありました。