菌類分類学野外実習・菌類多様性野外実習を実施中

2022年9月26日~10月1日、コロナ対策をしっかりとったうえで、筑波大学より15名、他大学から6名の学部生、大学院生が参加して、菌類分類学野外実習(学部生向け)および菌類多様性野外実習(大学院生向け)が菅平高原実験所にて開催されています。

初日の26日は培養を仕込み、27日は樹木園で大型のキノコや植物病原菌(担子菌類)の観察、28日は大明神の滝(実験地につき通常非公開)への往復をして微小なキノコやカビ(子嚢菌類・不完全菌類)の観察をしました。

29日は屋内で、初日に仕込んだ接合菌やツボカビ、30日は変形菌や卵菌の観察と、この実習では一週間、とことんいろいろな菌類の実物と向き合ってもらい、その多様性を体得してもらうことを目指します。幸い、天候にも恵まれてフィールドワークを満喫し、ベニテングタケやムキタケなど秋ならではのキノコや、面白い姿や生き方をしているカビも観察できました。

ひたすら顕微鏡に向かい、スケッチを繰り返すハードな実習ですが、皆さん熱心に取り組んでくれています。

文・出川洋介