開催報告|市民向け講座 キノコの世界(まちなかキャンパスうえだ)
2022年10月21日、まちなかキャンパスうえだにて、市民向け講座「キノコの世界」が開催されました。この講座は長野県上田市との協働で開催、筑波大学山岳科学センターが企画・運営しています。
今回の講座は菅平高原実験所の出川洋介(生命環境系 准教授)が講師を務め、外部講師として山浦由郎氏(長野女子短期大学 客員教授)をお招きしました。新型コロナウイルス感染対策として会場は少人数とし、当日は2名が対面で、20名がオンラインで参加しました。また、スタッフとして菅平菌学研究室の吉橋佑馬(生物学学位プログラム 後期2年)と李知彦(同 後期1年)が、会場設営やオンラインサポートを行いました。
前半は出川が「キノコの分類と生態」として、最初に菌類とはどういった生物なのか解説しました。そして、キノコの科ごとの特徴についてヒダの有無や胞子が形成される場所などをあげ、写真とともに説明をしました。
後半は山浦氏より「毒キノコと食効キノコ」として、中毒例の多いキノコやその症状について解説いただき、同じ種でも生えている地域やその年の気象条件で毒性が変化するというお話もありました。また、キノコが健康に与えるよい影響についても紹介いただきました。
参加者からは「キノコの自然界での役割を学ぶことができた」「2時間の講座時間があっという間だった」といったご感想が寄せられました。一方で、音声が聞き取りづらかったという指摘もあり、今後の反省点として活かしていきたいと思います。
なお、講座のようすは上田ケーブルビジョンで撮影され、後日放送される予定です。