「中部山岳国立公園における生物多様性保全に向けた気候変動等への適応に関するコンソーシアム」で田中健太准教授が報告

2023年3月14日、「中部山岳国立公園における生物多様性保全に向けた気候変動等への適応に関するコンソーシアム」の第一回会議がイオンモール松本で開かれました。このコンソーシアムは環境省の呼びかけで林野庁、地方自治体、大学・研究所などが参加し、中部山岳国立公園(北アルプス)で行われた研究調査の知見を共有し、気候変動への対策を講じることを目指しています。

山岳科学センター菅平高原実験所の田中健太(生命環境系 准教授)も参加し、日本の2300種以上の維管束植物を対象にした研究で、植物群集が既に寒冷地に分布移動しているという、山岳科学プログラム修了生・關 岳陽さんとの共同研究の成果を紹介しました。植物の分布移動は主に高標高への移動によって起きていることから、低標高~高標高に連続した生息地を保護することで気候変動に対応した生物の移動を保証することを提唱しました。

関連ページ>> 「中部山岳国立公園における生物多様性保全に向けた気候変動等への適応に関するコンソーシアム」の設立について(環境省 信越自然環境事務所)

田中の報告については、2023年3月15日発行の信濃毎日新聞で紹介されました。

こちら>> 北アルプスの環境 気候変動から守るには 松本市でコンソーシアムが初会合(信濃毎日新聞デジタル 会員限定記事)