2024年の柿渋仕込みを実施

2024年9月20日、菅平高原実験所にて、教職員とボランティアらが柿渋の仕込みを実施しました。

菅平高原実験所では、国の登録有形文化財「大明神寮」の維持および保存を目的として、毎年1回、防虫と防腐効果があることで知られる柿渋を建物外壁に塗布しています。主に使用するのは市販の柿渋ですが、2021年より自前で作る取り組みを始め、今年で4回目となります。

この日は午前中に材料のマメガキの採集、午後はその粉砕作業を行いました。

午前中の採集は、菅平高原実験所の出川洋介(生命環境系 准教授)と金井隆治(技術専門職員)、正木大祐(技術職員)、田中慶介(事務係長)、実験所ボランティアスタッフ(ナチュラリスト)ら4名とでマメガキを提供いただける長野県千曲市のお宅に伺い、傾斜地に生えた2株のマメガキから、枝を落とす係と枝からマメガキをとる係とに分かれ作業を進めました。

天候にもめぐまれ汗ばむほどの陽気の中、毎年生育の状況が異なる2株の樹を観察しつつ2時間ほど採集を行い、コンテナ約3個分のマメガキを採集しました。

午後は実験所に戻り、出川、正木、ナチュラリストら8名の計10名で作業を行いました。手を付けていなかった枝から全て果実を外し、昨年と同様に手回し粉砕機と電動ミキサーで粉砕しました。その後それらを6つの樽に分け、絞るまでの発酵の期間に差をつける、水道水と農業用水を分けるなど、いろいろなパターンで仕込みました。

なお、この日は上田ケーブルビジョンの取材があり、2024年9月24日の UCV レポートで放送されました。

次の作業は約1か月後になります。今後の発酵の様子が楽しみです。

千曲市のお宅にて
千曲市のお宅にて
たくさん実るマメガキ
たくさん実るマメガキ
採集し、枝から果実を外す
採集し、枝から果実を外す
青空の下で記念撮影
青空の下で記念撮影
実験所に戻り、引き続きマメガキの処理
実験所に戻り、引き続きマメガキの処理
談笑しながら(右端 出川洋介准教授)
談笑しながら(右端 出川洋介准教授)
コンテナいっぱいのマメガキ
コンテナいっぱいのマメガキ
手回し粉砕機
手回し粉砕機
まずは粗くつぶす
まずは粗くつぶす
電動ミキサー
電動ミキサー
さらに細かくなった
さらに細かくなった
経験者も初めての方も楽しそうに作業
経験者も初めての方も楽しそうに作業