公開実習「高原生態学実習」をレポート!
8月26日(月)から同30日(金)の5日間にかけて、筑波大学山岳科学センター菅平高原実験所において、学部生対象「高原生態学実習」、大学院生対象「山岳高原生態学実習」が開催されました。ここでは、その様子をフォトレポートしていきます。
ワレモコウが群生する草原
高原生態学実習では、人間活動によって維持されている「半自然草原(例えばスキー場など)」に生息している植物とその送受粉に貢献する昆虫との相互関係について調べます。 まずは講義で、この実習の目的や草原と草原を維持する大切さを学んでいます。
座学を終えたら、いざフィールドへ!
「青空が気持ちいい!」
広大な草原の中で範囲を決めて、その中にあるいろいろな花に訪れる昆虫を捕まえます。
「よし、ここで調査しよう!」
草むらに潜んで、昆虫がお花に飛んでくるのをじっと待ってます…。
「…今だ!!(バサッ!)」
野草に集まるのは飛んでいる昆虫だけではありません。ガの幼虫もやってきました!
捕まえた昆虫を標本にしている最中です。みんな一心不乱に作業しています…。
きれいにできました!
昆虫が訪れた花の種類を調べています。
どんな花にたくさんの昆虫が訪れたのでしょうか?
「この植物はなんなのかな?」
植物の大きさや量も昆虫の訪花に関係しているかもしれません。
植物の背丈や乾燥させた重さを測定して、関係性を明らかにします。
「たくさんとれました~」
実習中に新たなオシャレが誕生!?野生の花のピアス(カタバミの花)です!
みんなもぜひやってみてね!
山野草がたくさんある草原を作るために、スキー場の草刈りも行ないます。
侵入した外来種や樹種を刈り取り、在来性の山野草が生息しやすい環境を作ります。
最後に受講生にインタビューをしました。
- ・普段見られない野草を見られて良かった。ツリガネニンジンやキンミズヒキがきれ いだった。
- ・刈取作業が楽しかった。ススキを刈ると、陰に隠れていたスズランや山野草が見つかり、
- これが大きくなって増えていくと実感できた。
- ・蝶の胸をつぶすことは気が咎めたが、もらった命を大切にするために丁寧に標本を整えていくと、
- どんどんときれいになって良い標本になっていったので達成感があった。
- 以上で高原生態学実習のフォトレポートを終わります。
- ぜひ皆さんも美しい草原を見に菅平に訪れてください。