多様性生態学実習・山岳森林生態学実習をリポート!

8月31日(月)から9月4日(金)にかけて、菅平高原実験所において、「多様性生態学実習」(院生向けとして「山岳森林生態学実習」)が開催されました。

 

この実習では、森がどのように生まれ、どう変化し、どんな機能を持っているかということに焦点を当て、森林生態系の遷移を体感しました。

まずは、森の成り立ちや遷移段階による違いについて仮説を立てます。
植物種数が多いのはどんな森だろう?

次はいよいよフィールドへ!
始めに、植生の遷移や樹木の見分け方について説明を受けます。

沢を渡って調査地へ。

いよいよ調査!

木の太さや高さを測ります。
今回は、アカマツ優先林、アカマツ-ミズナラ混交林、ミズナラ優先林、ブナ優先林の四種類の森に行き、調査を行いました。
木の種類や森の様子はどう違うでしょうか?

また、林冠タワーに登り、樹の高さごとの違いも観察しました。
2015年に設置された林冠タワーは、約高さ20 mの林冠観察施設です。中央にあるアカマツだけでなく、周囲のミズナラやシラカバも観察できました。

さらに、ロープを使った木登りにも挑戦!
カラマツやミズナラにかけられたロープ一本に体を預け、葉がついている林冠近くまで登っていきます。
初めての木登りにドキドキでしたが、みんな楽しく観察できたようです。


今回の実習は天候にも恵まれ、気持ちの良い気候の中で森林の調査を行うことが出来ました。
この実習を通して、森や樹木について少しでも理解を深めてもらえていれば嬉しいです。