研究・プレスリリース
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外来魚(コクチバス)が定着している生態系での水草による外来魚影響緩和ポテンシャル
2025.5.29
マイルズ・ピーターソン富山大学学術研究部理学系・助教(前・MSC菅平高原実験所JSPS/PD研究員)、MSC菅平高原実験所・津田吉晃准教授らの研究グループによる長野県・野尻湖での調査から、外来魚(コクチバス)が定着してい […]
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南大西洋・サウスサンドウィッチ諸島で2021年に発生した謎の津波地震の震源過程を解明
2025.5.28
筑波大学生命環境系・山岳科学センターの八木勇治 教授・奥脇 亮 助教らの共同研究グループは、南大西洋の英領サウスサンドウィッチ諸島沖合で2021年8月に発生した津波地震の地震波形データを解析し、振る舞いが異なる四つの破壊 […]
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ミャンマー大地震はブーメランのような逆破壊伝播や超せん断破壊を含む複数のサブイベントで構成される特異な地震だった
2025.5.26
筑波大学生命環境系・山岳科学センターの八木勇治 教授・奥脇 亮 助教らの共同研究グループは、2025年3月にミャンマーで発生した大地震の震源過程を解析し、断層に沿って南北の2方向へ行ったり来たりする非対称で高速な破壊成長 […]
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ハチは訪れる花の選択を花色と距離で能動的に調整していた 〜ダーウィン以来の定説を超える「定花性」の包括的理解〜
2025.4.1
さまざまな花が咲くお花畑でも昆虫が1種類の花を連続して訪れる定花性という習性は、ダーウィン以来、異なる花を思い出す手間を避ける受動的な行動とされてきました。しかし実際には、思い出す手間と移動の手間を調整して最適解を選ぶ […]
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筑波大学、山梨大学、信州大学、静岡大学と林野庁関東森林管理局及び中部森林管理局の連携と協力に関する協定の締結継続について
2025.4.1
国立大学法人筑波大学、山梨大学、信州大学及び静岡大学は相互に連携し、地形や気象、生物多様性等山岳環境の課題解決に貢献できる専門家の育成を目的として、平成29年度から山岳域における新たな人材育成(修士課程)プログラムを開始 […]
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六脚類の初期分岐の系統関係「カマアシムシ類-姉妹群仮説」の誤りを指摘
2025.2.4
議論が続いている六脚類(広義の昆虫類)の初期分岐に関して、新たな系統仮説「カマアシムシ類-姉妹群仮説」が提出されました。本研究ではこの議論を詳細に検討し、この仮説が大きな誤謬の元にもたらされたことを明らかにし、従来から […]
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正体不明のイシノミが昆虫の配偶行動の進化上の重要な特徴を持っていた!
2024.12.6
75年前に報告されていた正体不明のイシノミを多数採集し、改めて分類学的検討を行いました。さらに、雄の外部生殖器の極度な特殊化が観察され、このイシノミは、昆虫類が「交尾」を獲得する進化プロセスの原初状態を示している可能性を […]
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菅平高原実験所で長野県初記録の水生昆虫「ホクトダルマガムシ」が採集される
2024.10.31
内田 大貴 氏(株式会社 環境指標生物)、林 成多 博士(ホシザキグリーン財団 ホシザキ野生生物研究所)と、菅平高原実験所の山川 宇宙(生物科学専攻 博士後期3年)、熊瀬 卓己(山岳科学学位プログラム 博士前期1年)、菅 […]
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株式会社モンベルとアウトドア活動等の促進を通じた地域の活性化と山岳科学の教育と研究の質の向上に資する連携協定を締結しました。
2024.9.12
2024年9月10日に、株式会社モンベルとアウトドア活動等の促進を通じた地域の活性化と山岳科学の教育と研究の質の向上に資する連携協定を締結しました。 詳しくは、つくば大学プレスリリースへ
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半倍数体ハダニ近縁2種の山岳地域での二次的接触帯の存在と交雑状況を解明
2024.8.2
筑波大学山岳科学センターの佐藤幸恵助教(生命環境系)と津村義彦教授(生命環境系)の研究グループが、半倍数体ハダニ近縁2種の山岳地域での二次的接触帯の存在と交雑状況に関する研究成果を発表しました。 標高による棲み分けが […]
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高山の樹木ダケカンバで、祖先的な二倍体の系統を発見
2024.7.22
ダケカンバは日本の高山やロシアの寒冷・多雪地に広く分布する樹木です。通常はゲノムを4セット持つ四倍体ですが、四国・紀伊半島の本種はゲノムを2セットしか持たない二倍体で、より祖先的なことが分かりました。厳しい環境に適応し […]
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「令和6年能登半島地震」は長く静かに始まり、 向きや傾斜の異なる断層を次々と破壊した
2024.6.12
筑波大学生命環境系・山岳科学センターの奥脇 亮 助教らの共同研究グループは、2024年1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」の地震波形データを詳細に解析し、初期破壊が10秒ほどかけて静かに成長し、その後東西約150 […]
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山地河川における洪水のタイミングは地形によらず流域の大きさが強く規定する
2024.6.12
山岳科学センター井川演習林の山川陽祐(生命環境系助教)らのグループによる研究成果が、この度発表されました。 観測が難しく河川流出データが乏しかった、起伏が大きい中規模な山地流域で、洪水時の水位変動データを多地点で取得する […]
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菅平高原実験所構内でモデル生物に近縁な新種の線虫を発見
2024.5.15
筑波大学の菅平高原実験所構内で採集した土壌性ハナバチから新種の線虫を発見、記載しました。発生生物学、進化生物学などに使われるモデル線虫種に近縁で、ハナバチを特異的に利用し低酸素適応するなど特徴的な生理・生態的形質を持つ […]
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ハサミムシ類のハサミや子育ての特徴が形成された進化過程を解明
2024.3.21
山岳科学センター菅平高原実験所の町田龍一郎客員研究員らのグループは、ハサミムシ目全11科のうち、8科の発生過程、生殖に関わる行動を詳細に検討するとともに、先行研究との比較を行いました。その結果、ハサミムシ目は多新翅類の一 […]
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長野県上高地における外来マス類による在来イワナへの影響
2024.1.26
【2024.7.23追記】この研究成果について、2024年6月24日の読売新聞オンラインに掲載されました。 【2024.2.26追記】この研究成果について、2024年2月26日発行の信濃毎日新聞に掲載されました。 山岳科 […]
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外来魚ブルーギルは互いに巣を守り卵捕食を避けることで繁殖を広げる
2024.1.16
山岳科学センター菅平高原実験所のピーターソン マイルズ イサオ研究員(日本学術振興会特別研究員PD)は、野尻湖に生息するブルーギルの繁殖生態を調査しました。その結果、オス同士が互いに隣接した場所に巣を作り、その周りを警備 […]
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森林限界と南限地のダケカンバ苗木の生存率・成長率の低下はメカニズムが異なる
2023.11.10
山岳科学センターの津村義彦(生命環境系教授/山岳科学センター長)を代表とする研究成果が、この度プレスリリースされました。
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世界最北の島で新種の植物病原菌を発見
2023.11.8
筑波大学山岳科学センターの増本翔太 助教(生命環境系)による研究成果が、この度発表されました。 【題名】The northernmost plant pathogenic fungus, Rhytisma arcticu […]
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生涯を渓流で過ごすサワガニなのに,「海流分散」の歴史あり! 陸・海の2つのルートで分布拡大,そして新天地での2次的接触 複数の未記載種(新種)を新たに発見!
2023.10.11
信州大学の竹中將起氏(理学部 特任助教/元筑波大学生命環境系 特任助教)らの研究グループによる研究成果がこのたび発表されました。